独り立ちさせなくてはいけないということは良くわかりますが、できることなら施設など支援がある場所で、親子ともどもお世話になれないかという気持ちもあります。そのような施設は無いのでしょうか?
A・富山、大分などで新しい取り組みが始まっています
富山県では共生型グループホームというものがあります。これは、高齢者と障害者が一緒に生活することを念頭に置いて、介護保険制度による高齢者施設と障害者総合支援法による障害者施設を一つの建物にまとめ、居室以外の設備の共用が可能になっているものです。現在は富山県を特区として実施されていますが、法改正の動きもあり、今後全国に広がっていくことが考えられます。
また、大分で新しく建設が予定されている有料老人ホームでは、一つの居室ユニットが2部屋セットになっていて、中の間仕切りを自由に行き来できるようなものがあります。こちらも高齢の親と障害のある子が一緒に住むことを意識して作られています。富山の例では介護保険制度のものなので、高齢の親は要介護の認定が必要ですが、こちらは有料老人ホームなので、介護認定は必要なく希望すれば入居出来ます。そのかわり費用はある程度高額になると予想されます。
こういった新しい取り組みが地方によっては始まっており、評判が良ければ全国的に広がる可能性もあります。期待したいですね。