子どもを独り立ちさせる、別な場所で暮らすことを決断するタイミングは

まだ子どもは小さいですが、いずれにしても親は先にいなくなるので、ずっと一緒に住み続けることはできないのはわかっています。将来必ず独り立ちさせなくてはいけないので、別な場所で暮らすことを決めるのはどのタイミングがいいのでしょうか。

A・親と子の「覚悟」ができたときではないでしょうか

北欧の国などでは、障害者も20歳になったら一人暮らしをする、という文化があるそうですが、残念ながら日本にはその文化も環境も社会資源もありません。何歳になったら独り立ちをしましょうといった、明確な時期はなかなか決められません。

私見ですが、一人暮らしを決断するタイミングは、親も子ども本人も、覚悟ができたときだと思います。

たとえばグループホームをとりあえず申し込んだ場合、まだ実際に一人暮らしをするというイメージがないときに、空いたから入所しますかという連絡が突然来たとします。親も本人もその気は無くても、ここで入らないと順番が回ってこなくなるという心配もありますし、大抵は数日の間には返事をしなくてはならないので、しっかり考えが定まらないまま入所を決めてしまうということが良くあるようです。

こういった場合に、いざ入ってみたらうまくいかない、本人も親も納得しない状態で結局戻ってきてしまうということがあり、そうなると再度グループホームにという気持ちにはなかなかならず、そのままずるずると独り立ちできなくなるということがあると聞きます。

そのようにならないために、親と本人とでなんとなくでいいので将来の話をしておき、いつかは離れて暮らすんだという覚悟をもったところで、実際の行動に移すということが必要なのではと考えています。