障害者が65歳になると障害福祉が打ち切られてしまう! そんな衝撃的な調査結果がきょうされんから発表されました。
前提として、現在の福祉制度についてご説明します。65歳以上の障害者と40歳以上の特定疾病該当者は、自立支援給付(ホームヘルプなど)については、原則として障害福祉よりも介護保険を優先することが障害者総合支援法によって定められています。ただしこれでは障害福祉の支援が制約されてしまうため、厚労省は自治体に対して「一律に介護保険サービスを優先とはしない」と通知していました。つまり、介護保険制度の優先を原則としながらも、障害福祉の支給が適切な場合は自立支援給付を適用、もしくは両制度の併用が可能となるはずです。
ところが実態は、この通知内容の対応が自治体によって差があり、住んでいる市町村によって福祉や介護の選択・利用に格差が生じているとのことです。
(この項続く)