群馬県高崎市で開かれた国立のぞみの園主宰の福祉セミナーに、1泊2日で参加してきました。
のぞみの園の正式名称は、独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園といいます。1971年設立の国立コロニーを起源とした歴史の長いもので、日本で唯一の国立の重度知的障害者施設です。
こちらでは調査研究事業を積極的に行っていて、各種調査資料を発表されています。本を書くときにそれらの資料を大変参考にさせていただいたので、ご挨拶も兼ねて伺ってきました。
セミナーのテーマは「福祉サービスを必要とする罪を犯した知的障害者等の地域生活支援に向けて」。現在刑務所にいる受刑者の中にはかなりの割合で知的障害者がいると言われています。執行猶予、起訴猶予といった処分を受けた人数を加えればさらに数は増えます。この人たちが社会に復帰するために、福祉はどう対応していくべきか。司法や他の職種とどう連携していくべきか。大変重く、難易度も高く、答えの出ないテーマです。
(この項続く)